中島くんは独立できるのか #17 ついに契約

 

飲食人研究所をご覧の皆さん、お久しぶりです。
焼鳥職人として独立を目指している中島雅敏です。この挨拶も今日が最後になるかもしれません。なぜなら、ついに!焼鳥店をオープンさせることができるからです!オープンに向けての工事が着々と進んでいますが、まずは前回の続きからお話します。

やっとたどり着いた9合目

契約書のひな型をもらってから数日後、不動産会社『銀座オフィスセンター』の尾又営業部長から「正式な契約書をつくるので、オフィスに来てください」と連絡がありました。
さっそく次の日、銀座オフィスセンターに足を運びました。何度も訪れたオフィスですが、この時は、とても緊張していたことを覚えています。

応接室に通され、尾又さんから「これが正式な契約書です」と、契約書を差し出されました。いつもとは違う空気感と、震える手を抑えながら署名と押印をする作業。尾又さんも真剣な面持ちでしたが、すべての書類にサインをし終わると、「中島さん、おめでとうございます。ようやく9合目に来ましたね、もうひと頑張りです」と、少し目を潤ませながら喜んでくれました。私たちは固く握手を交わしました。長かった1年8ヵ月、11坪と小さい店ですが、いままで見た物件のなかで、最高の立地に店を出すことができました。

いよいよ工事開始

契約をしてホッとしたのもつかの間、ここから本格的に工事が始まります。
デザイン会社『デザインレーベル株式会社』の森田社長に電話をして、内見の日程調整をしました。日程が決まったら、今度はビルの管理会社に報告です。実は、6月末まで既存の店が営業しており、トラブルを避けるためにも全て管理会社を通す必要がありました。

内見を済ませたら、今度は内装工事の業者さんとの顔合わせをしました。自分の仕事をしながら打ち合わせをするので、スケジュールも過密になり、ハードな日々が続きました。7月1日、管理会社、尾又さん、自分の3人で鍵の引き渡しをしました。ついに、私の物件になりました!造作の確認をして、書類に署名と押印をしていきます。この日までに、私は何度も署名と押印を繰り返してきたので、印鑑を押すのが上手くなっていました(笑)。
2時間後には業者が入り、内装工事が始まりました。さまざまな業者が出入りしますが、阿吽の呼吸でトラブルもなく、この日の解体作業が終わりました。見守ることしかできない私は、無駄がないプロ集団だ、と驚くばかりでした。次の日には削りも開始して、もとあった内装は、わずか3日で跡形もなくなってしまいました。

工事が順調に進むなか、自分が店を持ちオーナーになった、と実感できる事が起きました。
週に一度、工事関係者全員が参加するミーティングでの出来事です。デザイナーの森田社長を中心に話し合いをしていると、現場監督からスケジュールについて社長のご意見を伺いたいと言われました。「どうですか社長、疑問とかありますか」と言われたのですが、私はどの社長に言っているかわかりませんでした。てっきり森田社長かと思ったのですが、現場監督が「中島社長!」と言ったのです。そこで初めて、私は自分のことを言われているのだと気づきました。「社長、頼みますよ!」と現場監督が言い、張り詰めた空気だったミーティングの場が、笑いにあふれました。

新たな問題が

工事が順調に進んでいたある日、税理士から電話がきました。電話に出ると焦った声が聞こえてきました。「公庫の融資ですが、全額融資ではなく銀行との協調融資に切り替えます」私は「なんで今更?」と理由を聞いてみると、公庫の本部が満額融資にNGを出したからです。すでに公庫の担当者が、銀行に行って事情を説明しているところでした。工事は既に始まっているし、月末には家賃や業者への支払いがあるため、焦らずにはいられませんでした。本当に大丈夫なのか、と不安がよぎりました。

中島雅敏(焼鳥職人・独立準備中)
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中島雅敏 (焼鳥 雅流・オーナー)

高級焼鳥店で数店舗修業後、焼鳥で独立を目指すも、物件探しだけで早1年以上もたついている37歳既婚者(埼玉県所沢市出身).資金面も含め、物件以外は準備万全!業者さんもみーんな待機中.でも物件が見つからない!少し頭の堅い、焼鳥職人@中島くんは果たして、いつになったら独立が出来るのか!? そんな中島くんの独立ストーリーを赤裸々に綴ります.独立目指している飲食人の皆さん参考にして下さい.