カフェ食堂料理長の『料理のABC』#10 新卒と親

 

飲食人の皆さま、お元気さまです!
カフェ食堂『ABC canteen』石井料理長のコラムです。新卒の『飲食あるある』をぜひご覧ください。

 


お菓子を作るのが好きだったので、最初は製菓専門学校に行きたかったんです。専業主婦の母がお菓子を作るのが好きで、ブラウニ―や、ブルーベリーケーキとか一緒に作っていました。
でも結局、調理師科に入りました(笑)学校説明会で調理師科に入れば、料理もお菓子も両方学べるって聞いたので。両方できるならいいなって入ったんですけど、料理に興味が湧いて気づいたら料理しかやってなかったですね(笑)

専門学校のとき、飲食店でアルバイトしてました。働いたのは天ぷら屋と舞浜のテーマレストラン、あと海浜幕張のカフェです。天ぷら屋とカフェは数ヶ月で辞めちゃったんですけど、テーマレストランは続いた方だと思います。
働いたなかで一番忙しくて大変でしたが、人が良くって長く続けられました。仲が良いというか、コミュニケーションを結構取ってくれるし、いろいろ教えてくれたので居心地は良かったです。レストランで長く続いたのは『人』が良かったからだと、現場で経験を積んだ今だから思います。

いよいよ就職活動というとき、学校から紹介してもらい、実際にアルバイトとして働いてみたり、いろいろとお店を見て回りました。そのなかで出会ったのが、株式会社OYAです。
面接を受けて内定をもらい、カフェ食堂『ABC Canteen』にアルバイトのキッチンスタッフとして働いていました。4月から新卒として正社員になる予定でしたが、実は入社できなかったんです…。
理由は親の反対があったからです…。

両親を説得して㈱OYAに入社

当時は実家の松戸から新宿まで通っていました。内定をもらったときから、親には「遠いね~」って反対されていました。でも、私は親の反対があったけどアルバイトで働き続けました。シフトに入れるだけ入って入社までにどんどん仕事を覚えよう!って思っていたので、週5日9時~23時まで働いてました。自分の意志でやっていたにもかかわらず、帰りは駅まで親に迎えに来てもらうことが、多かったんです…。

両親は飲食業とは無縁だったので「なんでこんなに働くの?」「身体壊すよ」「地元で仕事探せば?」と言われ、4月になって正社員になることに反対されました。なので、専門学校は卒業したんですが、4月には入社できず、アルバイトで働いてました。

でも、私はどうしてもこの会社に入社して働きたかったので、両親と改めて話し合いました。飲食特有の働く時間が長いということは、私はあんまり気にならなかったし、お店で働く『人』がすごく良かったんです。このお店のことも好きでした。だから、ここでどうしても働きたいって親に伝えました。これまで飲食店で働いて、イヤで辞めたお店もありました。だけど、カフェ食堂『ABC Canteen』は楽しく働けて、しかも『人』がいいんです。

こんなに楽しいお店、他にない!それに、働くんだったらアルバイトより正社員のほうがいいじゃん、って言って粘りに粘って親を説得しました。親もそんなに好きだったら、ってことでOKしてくれました。毎日遅くても全然大変そうとか嫌そうじゃない、楽しそうにしてる、というのが大きかったみたいです。

無事に晴れて5月から正社員として働き始めることができました。自分の家庭のこと、両親の反対があって入社できなかった、会社に迷惑をかけた…。
でも会社は待ってくれた。4月に新卒として入れなかったけど、それでも待ってくれ、5月に新卒として入ることができました。大矢社長をはじめスタッフの皆さんには感謝してます。

いま思うと、『人』っていうのが大きかった。
お店のスタッフや会社、社長の存在があったから、私は飲食業でやってこれました。アルバイトで続けられたお店も、㈱OYAに入った理由も人でした。スムーズに入れなかったけど、人(両親、大矢社長、スタッフ)のおかげで入社できました。
私の飲食業のポイントは『人』だと思います。

■株式会社OYA
https://oya-food.com

■ABC canteen (エービーシーキャンティーン)
食べログ
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13157993/

飲食人研究所
Instagram
https://www.instagram.com/inshokujin/
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCyk-TmTE7baNy7ibpLuggWA/

石井 里椰 (ABC canteen 料理長・㈱OYA)

調理師専門学校卒業後、(株)OYAに新卒として入社.千葉県出身の25歳. 現場スタッフとして順調にキャリアアップ、現在は手作りにこだわった人気カフェ食堂「ABC canteen」の料理長として繁盛店を切り盛りしている. 「穏やかそう」と言われるも、かなりの負けず嫌いで、アメリカで話題沸騰中のファンネルケーキ(漏斗にいれたパン生地を揚げた土台に、生クリームやフルーツ・チョコを乗せたケーキ)作りやローストビーフの火入れは誰にも負けない自信あり! 社長にも言ってない将来の夢は、幸せな家庭を築くことです.