中島くんは独立できるのか #14【後押しをしてくれた人々】

 

連勤にも負けず、暑さにも負けず
毎日頑張っている飲食人の皆様!

焼鳥職人 中島さんの最新コラムをお伝えします!!
今回お伝えするコラムでは、ついに物件が見つかった…?!

ここまで1年半近く探し続けた、重飲食可の物件。
まして、銀座エリアに絞って探すとなると、より確率が低くなります。

しかし、中島さんは諦めず希少な重飲食可の物件を探し続け、ここまでたどり着きました。その裏には中島さんだけではない、中島さんでも気付かなかった、影の努力が隠されていたのです。

諦めずに最後までやり遂げることで『想いは実現する』ということを体現した中島さんのコラムは、勇気をくれます。個人店開業を目指している方のみならず、努力し続けている飲食人の皆さんへのエールにもなるようなコラムです。

最後までご覧ください!!

やっと見つかった好物件

こんにちは。
焼鳥職人としての独立を目指している中島雅敏です。

新たな物件情報がないまま、新年を迎えてしまいました。
新年のご挨拶も兼ねて、不動産会社『銀座オフィスセンター』に足を運びました。担当の尾又営業部長からは「今年は絶対に物件を紹介します」と力強いお言葉をいただき、職場に向かいました。

2月に入り、早速新しい物件が見つかり内見に行ってみました。新たに銀座七丁目に2件の物件が出た、ということで紹介していただきましたが「重飲食はNGです…」と断られてしまいました。
「今年もダメなのかな…」と既に弱気になっていました。

その日も職場で仕込みをしていた時、尾又営業部長から連絡が入りました。

コミュニケーションを密に取ったおかげで、尾又営業部長からは度々連絡がくるようになっていました。
いつもは声のトーンも低く、いかにも『老舗の不動産会社』といったイメージを持つような声音でしたが、この時はいつもと違うとすぐに気が付きました。


開口一番に尾又営業部長は、「中島さん出ましたよ!」と興奮した声でした。

「銀座五丁目あづま通り沿いに、希望通りの物件が見つかりました!」
その物件の詳細を聞くほどに、好立地で好物件であることがわかりました。

銀座中央通りに平行して通る『あづま通り』は、総合百貨店や飲食店を軒を連ねる通りです。
新たに出た物件は、銀座四丁目交差点から歩いて180メートルの場所で、地下鉄銀座線・銀座駅から徒歩1分の好立地でした!
しかも、ビル全体がリニューアルしたばかりということも聞き、私は「すぐに見に行きたい」と意思を伝えました。

内見後に聞いた衝撃の事実


尾又営業部長から電話をいただいた翌日、あづま通り沿いの物件の内見に行きました。
物件の前で尾又営業部長と待ち合わせをして、いざ入ろうとしたところ、ビルの管理会社の方もいらっしゃいました。
(管理会社の人?なんで??)

これから内見するビルの管理は『銀座オフィスセンター』のはずです。だから、管理会社の方が別にいるということは通常ありえません。いくつもの疑問が頭をよぎりましたが、すぐにでも物件を見たかった私は質問したい気持ちをグッとこらえ、ビルに入りました。

目当ての物件は銀座で14年もやってる焼鳥店で、6月末で閉店する重飲食店でした。
内見に行った日も営業しており仕込み中でしたが、店内の隅々まで見学することができました。

いくつか質問を済ませた後、管理会社の方と別れ『銀座オフィスセンター』で尾又営業部長とミーティングをしました。
コーヒーをいただき、私は気になっていたことを聞いてみることにしました。

「尾又さん、どうして管理会社の方が来たんですか?あそこはオフィスセンターさんの管理ビルではないのですか?」

すると、尾又さんから驚く言葉が出ました。
「中島さん、実はあの物件は弊社の管理ではなく他社の物件です。重飲食店OKの物件がなかなか見つからなかったので、知り合いの不動産会社にも探していただいてました」

「今日の物件の管理会社には、以前から付き合いがあるんです。紹介していただいた営業部長とは、昔からの仲だから安心して下さい」


「中島さんと物件を探し始めて1年半以上になりますが、銀座五丁目から七丁目周辺で重飲食の物件はなかなか見つからず、こちらも心苦しい想いを抱えておりました。ですから、1年ほど前から中島さんとお会いした後は、知り合いの不動産会社を必ず寄り重飲食店可の物件はないか聞いて回っていました」

私の知らないところで尾又営業部長は、他社を回り私の希望する物件を独自ルートで探してくださっていました。そんな尾又営業部長の営業努力に心を打たれ、感慨に浸っている時間も束の間。

「中島さん、この物件はまだ表には出ていない非公開物件です。早めに決断をお願いします」

他の不動産会社が管理する物件であること、そして重飲食OKという銀座では希少な物件のため、迅速に動かなければいけませんでした。

迷いが消え去った妻の一言

「・・・すみません、少し考える時間をください」
絞り出す声で、時間をいただきたいことを伝えるのが精一杯でした。

その場で決断したかったのですが、決して家賃が安い物件ではなかったこと、そしてこのまま自分のお店を開いて良いものかと、土壇場になって前向きだった気持ちに急ブレーキをかけてしまいました。

銀座で開業する夢を抱いてきましたが、いざそれが目の前に現れると現実的な問題が頭をよぎり、冷静な判断を下す自分がいました。家賃や軌道に乗せることができるのかなど、不安がよぎりますが、何よりも家族のことが気にかかりました。

愛する息子と妻がいて家族を支えなければいけない…

開業してもすぐにダメになってしまうのではないか…

独身の頃ならば、すぐに決断することができたと思います。アパートの家賃が払えなくなっても、お店で寝泊まりすれば良いくらいに考えていたことでしょう。
しかし、家族を持った今、息子と妻を路頭に迷わせるようなことがあっては絶対に行けない。簡単に決断できることではありませんでした。

『銀座オフィスセンター』を後にして、私はその足で職場に向かいました。
いつものように仕込みをしますが、内見した物件が気になってしまい、仕事に身が入りません。

休憩の時も物件のことが頭から離れず、モヤモヤした気持ちを抱えていました。本当は自宅に帰ってから妻に相談しようと考えていましたが、居ても立っても居られなかったので、妻に電話をして相談してみることにしました。


電話をかけると、妻はすぐに出てくれました。私は重飲食店可の物件が見つかったこと、場所や家賃の説明、そして、もしかしたらこのまま開業できるかもしれないこと、などを伝えました。
妻ははっきり言って、銀座で開業することに反対していました。なので、今回の件も絶対に反対されると思っていました。もし、妻が反対するならば私は諦めようと考えていました。

しかし、妻の答えは私の予想と反するものでした。

「やりたいなら、やりなよ。やらないと後悔するよ!!」
妻から応援する言葉が出るなど思ってもみませんでした。

「頑張ってね!」
電話を切る時に言われた妻の一言で、私の迷いは消え去りました。

中島雅敏(焼鳥職人・独立準備中)
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中島雅敏 (独立準備中・焼鳥職人)

高級焼鳥店で数店舗修業後、焼鳥で独立を目指すも、物件探しだけで早1年以上もたついている37歳既婚者(埼玉県所沢市出身).資金面も含め、物件以外は準備万全!業者さんもみーんな待機中.でも物件が見つからない!少し頭の堅い、焼鳥職人@中島くんは果たして、いつになったら独立が出来るのか!? そんな中島くんの独立ストーリーを赤裸々に綴ります.独立目指している飲食人の皆さん参考にして下さい.