【文字】から始めるメニューのビジュアル改善

 

飲食人の皆さん
連休明け最初の週末です!
ぶんぶん回して、ガンガン売上立てちゃいましょう!!

ランチ営業前のお時間にご紹介するのは、飲食店のメニュー表や看板製作を行っている株式会社ハートリッチの代表取締役 大西さんのコラムです。

これまでメニュ表をデザインの観点から売上UPを狙えるポイントをご紹介してまいりました。
今回は『文字』です。

皆さん、メニュー表の文字を何とな~く見ていませんか?実は文字の大きさや色のポイントを押さえれば、定番メニューも一気に人気看板メニューに押し上げることができるんです!

大西さんのコラムを読んで、皆さんのお店のメニュー表を見直してみませんか。

メニューのビジュアル改善

こんにちは。
『株式会社ハートリッチ』の大西です。

前回に引き続き、メニューにおける『色』についてお話いたします。
色には温かみを感じる色(暖色系)、冷たさを感じる色(寒色系)など感覚に影響を与えることをお伝えしました。

背景色などの色は、そのお店や料理のイメージを左右するので慎重に選ぶ必要があります。同じくらい大切なのがメニュー表の『文字』です。

文字がなければ、どのような料理なのか伝えることができません。また、文字の色や大きさを上手に使えば、イチオシのメニューやより多く提供したい料理をピンポイントで目立たせることもできます。

メニュー表における『文字』を選ぶときのポイントについてお伝えします。

文字の大きさ

文字はメニュー表の大部分を占めています。そのため、様々な役割を果たしています。
・タイトル
・カテゴリー
・メニュー名
・説明文
など、それぞれどのくらいの大きさ(フォントサイズ)にするかは、デザイナーさんとの相談で決めていきます。参考までに推奨サイズを表にまとめました。


まず書体は『明朝体』『ゴシック体』『筆文字』がよく使用されます。次に文字の大きさ『フォントサイズ』ですが、こちらも目安程度にご覧いただければと思います。

ちなみに、MicrosoftOfficeのWordの初期設定のフォントサイズは10.5、新聞の文字は約11なので、メニュー表のフォントサイズの大きさのイメージがわかるかと思います。

説明文を小さめに設定しているのは、強調したいのが説明文ではなく、メニューやタイトルだからです。
新メニューなど新たに導入した料理の説明文は少し大きめでもかまいませんが、それ以外のメニューはわざわざフォントサイズを大きくして説明する必要がありません。

説明文はあくまでも補足程度なので、フォントサイズにそこまで気を付けなくても問題ありません。

また、説明文に筆文字は不向きです。
筆文字の書体にもよりますが読みにくい説明文になる可能性があるので、カテゴリーやタイトル、メニュー名は筆文字でも説明文だけは明朝体やゴシック体を使用すると見やすくなります。

飛び出す色と下がる色

色には『前進色(進出色)』と『後退色』の2種類にわけることができます。これらの色を上手に利用すれば、強調したり、遠近感を出したい時などに使用することができます。

皆さんのメニュー表も、おそらく無意識に前進色と後退色を活用して、イチオシメニューやより多く提供したい料理をお客様に提案しているかと思います。
なぜその色を選んだか仕組みがわかれば、今後のメニュー表リニューアルにも役立つと思いますので、ご参考にしていただければと思います。

■前進色(進出色)


読んで字のごとく、前進色とは前に飛び出して見える色のことです。前進色は前回お伝えした暖色系(赤・橙・黄・ピンク)の色や黄緑色を指します。
前進色は主に強調したい文字など、真っ先に目を向けてほしい箇所に使用します。

前進色がよく使用される部分は
・タイトル
・カテゴリ
・「イチオシ料理」
・「オススメ料理」
・限定価格
などメニュー表の中で最も注目してほしい箇所に前進色を使用します。

しかし、前進色ばかりを使い過ぎるとどこに着目して良いのかわからなくなり、かえって見にくいメニュー表になってしまいます。後述する後退色と組み合わせて使用することで、メリハリのあるメニュー表をデザインすることができます。

前進色の効果を活用しているのは、メニュー表だけではありません。看板に前進色が使われやすいのは、目を引くからです。
つまり、飲食店の看板に黄色や赤色の文字が多いのは、通行人の目に飛び込みやすいからなのです。特にディナータイムはあたりが暗くなるため、暖色系の色とネオンでより目立つ効果が期待できます。

■後退色


後ろに下がって見える色を後退色と言います。後退色は主に寒色系(青・紺・紫)の色を指し、遠くにあるように見えますよね。

寒色系の色は気持ちを落ち着かせる効果もあるため、前進色と一緒に使用することで遠近感をもたせることができます。
しかし、後退色のみでメニュー表を作成すると、暗いイメージにもなりかねませんので、料理の写真を一緒にデザインに取り入れるなどの工夫が必要になります。

文字と背景色のコントラスト

文字の色と背景色にコントラスト(明度差、色相差)を付けると読みやすくなります。
色は『色相』『彩度(色の鮮やかさの度合い)』、『明度』の三属性から成り立っています。

ここでは『色相』『明度』に注目してお伝えします。

■明度


明度とは明るさを表します。
明度が低ければ黒に近づき、高ければ白に近づきます。デザイナーさんが「明度が低い色」と言えば、黒に近い色(暗い色)になります。反対に「明度が高い色」と言えばば白に近くなり明るい色を指します。

繰り返しになりますが、明度が低ければ暗い色、高ければ明るい色になります。

■色相差


色相とは赤、橙、黄などの色の違いを指します。
皆さんが色の違いを理解できるのは、この色相を無意識のうちに理解しているからです。

『色相差』とは、色同士の色の違いを数値化して差を表しています。数値化をする上で欠かせないのが、前回お伝えした『色相環』です。

例えば、黄緑色と緑の色相差は数値化すると1です。隣り合う色同士なので、差はほとんどありません。(専門用語で『隣接色相配色』と呼びます)
また色相環の図で対極にある色同士の場合、色相差は大きくなります。


色相差によって、色の見え方は異なります。この色相差を上手に活用することで、料理のイメージや店舗全体のコンセプトを伝えることができます。

カラーバリエーションは種類も多く選ぶのが大変かと思いますので、デザイナーさんと相談して決めていくことをお勧めします。

メニュー表において、色・文字が与える効果がいかに大きいか、おわかりいただけたでしょうか。
今回も少々専門的なお話となってしまいましたが、色・文字を上手に活用することで、料理のイメージやどのメニューがオススメなのかが、メニュー表を見ただけですぐにわかるようにすることができます。

これから開業される方
新たにメニュー表を作成する方
そして、
商品開発などでも『色・文字』を意識してみてはいかがでしょうか。

メニューのビジュアル改善のひとつとして、ご参考にしていただければ幸いです。

■株式会社 ハートリッチ
http://www.heartrich.co.jp/index.php

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大西和康 (株式会社ハートリッチ)

飲食店のメニュー表や看板制作を行っている株式会社ハートリッチの代表取締役.趣味は飲み歩きと釣り.歴史があって趣のある『古典酒場』で一人しんみりと飲むのが好き.昨年からは海釣りデビューして、釣りの奥深さ・面白さにはまってます.飲食業界で働く皆さまのお役に立つ情報を発信していきたいです.