食器屋社長の食いしん坊日記 #3

 

前回の「ウチの会社の働き方改革」に続いて、今回は、、、
「ウチの会社のお金のはなし」をしてみたいと思います。

ウチの会社のお金のはなし

「お金のはなし」と言っても今回は限定して取引のはなし。
中小企業の卸業者という立ち位置とその社長の若い時の恥ずかしい失敗談にお付き合いください。。。
このコラムを読んで頂いてる「飲食人」の方々の店舗では、お会計は現金はもちろん、クレジットカード払いも多く普及しているし、昨今はノーキャッシュ、IC決済やカードでの支払いしか出来ない店舗も話題になっている。
まだカードなどが普及していなかった数十年前までの銀座のクラブや料理屋さんでは、いわゆる「ツケ払い」「請求書払い」という決済が普通だった。もちろん信用があっての取引とはいえ、「踏み倒された!」って話も良く聞いたもんです。。。(今でもあるのでしょうかね、、、)
自分たちも同様に原則、現金でのお取引ですが、お客様により取引条件に沿って、いわゆる「掛売り」取引きでご入金頂いたり、ご集金させて頂いてますね。店舗の方々は営業するにあたり、必要であるからこそモノを発注し、そして当たり前の様にモノが届く。そこには当然「信用取引」によって成り立っています。
もちろん、取り引きの前に自分たち取引業者側も信頼を得ての話が前提ですが、、、
先方の皆さんの店舗、責任者、経営者、会社などの信頼があってこその取引関係が成立します。

営業マン時代の失敗談

これまた20年以上前の事ですみません。。。自分が「配達のお兄ちゃん」から「営業マン」としてステップアップしたのを機に、自分で仕事を取ってくる!と意気込み、たまたま問い合わせが来た新規の会社の担当者と会い、大きな商談を頂いた。
その担当者も凄く良い人で仕事以外でも話しは盛り上がり、商談も楽しくてしょうがなかったのを思い出す。そして具体的に商談を成立させたい自分は慎重な取引をするよう託した当時の上司(社長である親父)を無視する様に、先方の希望する「掛売り」取引に応じた。
もちろん契約書も交わしたのだが、、、納入準備をする時にも勝手に物事を進めて納品も無事終わり、後は入金を待つばかりと思っていたが、、、約束の日に入金がない。。。
先方の会社に急いで行ってみると、入り口の前には「破産宣告」と書かれていた貼り紙が、、、当たり前だけどショックであり情けなく散々だった。。。

仕事の意識を変えた親父の一言

その当時、親父から言われた事がある。

営業マンは「モノを売るのは当たり前」「回収をして半人前」「利益を出して一人前」だと。。。

これを機に意識が変わったと思う。もちろん、お客様に喜んで頂く事は常に考えていくのも大事。ただ自分たちが、一生懸命、仕事した対価はしっかりと頂き感謝する事。だからこそ、お客様にもその辺りはしっかりとお伝えしてるし、ウチの営業メンバーにも自分の様な失敗をしない様に常に心掛けていると思う。

「飲食人」の方々、特に店舗で働いてる方、将来、独立を考えている方は、皆さんのところに来られる取引業者さんは、このような信頼関係で取引をしているのだと、少しでも感じて頂ければ有り難いです。

■本社
㈱ローヤル物産
 http://www.royal-bussan.co.jp/
■直営店舗
THE HARVEST Kitchen General Store.
http://www.theharvest.jp/

辻 武博 (株式会社ローヤル物産・食器店HARVEST)

創業44年の業務用食器卸(株)ローヤル物産代表取締役. 日本国内から果ては海外まで、食器の探求を続けるオヤジ. ライフワークは食べ歩きと世界中の食器の探求の旅、愛犬ショーキチと遊ぶこと. こだわりの食器店The Harvest Kitchen General Store店主も兼務している.